2017年4月20日(木)21時00分

【2017年新連載レビュー】野球マンガファン大注目! コージィ城倉先生が描く『プレイボール2』が連載開始!【グランドジャンプ】

「ちばあきお先生の不朽の名作『キャプテン』&『プレイボール』の続きを、野球マンガの名手・コージィ城倉先生が描く!?」 ネットのみならず、スポーツ新聞などでも大きく報じられ、野球マンガファンを騒然とさせた“奇跡の続編”『プレイボール2』(コージィ城倉/原案・ちばあきお)が、4月5日(水)発売の「グランドジャンプ(以下GJ)」9号でついに掲載された。

『キャプテン』&『プレイボール』を未見の人は、両作品のあらすじや連載開始の経緯を紹介した過去の記事も読んでみてほしい。

グランドジャンプ9号_扉ページ

アラサー・アラフォー世代の野球マンガファンの間で、オールタイムベストのひとつとして名前が挙がることも多い『キャプテン』&『プレイボール』。今回の続編を手掛けるコージィ城倉先生は、デビュー以来各社のマンガ誌に向けて多数の名作野球マンガを送り出した「技巧派」作家であり、名作の担い手としてこれ以上ない実績を持つベテランだ。

・コージィ城倉先生プロフィール
1963年生まれ。1989年デビュー。代表作は『チェイサー』(ビッグコミックスペリオール連載・小学館)、『おれはキャプテン』(週刊少年マガジン連載・講談社)ほか多数。森高夕次名義でマンガ原作者としても活躍しており、『グラゼニ』(週刊モーニング連載・講談社)、『江川と西本』(ビッグコミックスペリオール連載・小学館)などの作品を送り出している。

今回は『プレイボール2』の記念すべき第1話をレビュー! 注目のポイントを大紹介するぞ!

「何も足さない、何も引かない」のコンセプト通り!
新戦力を得た墨高野球部が、甲子園への道を歩み始める!

前作の最後のシーンから、そのまま物語がつながった続編として描かれる『プレイボール2』は、昭和40年代後半、東京の下町にある墨谷高校が舞台。3年生の野球部キャプテン・谷口タカオと、個性豊かな部員たちがひたすらに努力を重ね、甲子園を目指す“ど真ん中”の青春スポ根ストーリーは前作と変わらず、連載前に城倉先生が挙げていた「何も足さない、何も引かない」というコメント通りだ。

前作の最後に描かれた練習試合で、名門・谷原高校に惨敗し、自分たちの実力を思い知った墨高ナイン。38年ぶりの続編では、夏の甲子園に向けて走り始めた彼らがどのように成長していくのかが大きな見どころになる。

『プレイボール』11巻_惨敗シーン
『プレイボール』11巻より。
谷原高校との練習試合で、墨高ナインは甲子園出場校との力の差を見せつけられる。

最初のページを開くと、そこに広がるのは前作『プレイボール』のラストで墨高野球部の面々が走っていた荒川河川敷のグラウンド。中学時代の谷口やイガラシの前に、他校のライバルとして立ちはだかった剛腕投手・井口。墨高に入学した彼が、中学の後輩を指導しているところに墨高OBの田所が声をかけるシーンから物語は始まる。

最初のカラーページ見開き画像

夏の甲子園に向け、谷口はチームメンバーのポジション決めに悩む谷口。家に2層式の洗濯機がやってくるなど、当時の庶民の生活状況がわかる場面もさりげなく盛り込まれている。

谷口悩み&洗濯機ページ

テレビでは、ピンク・レディーが1978年に発表した大ヒット曲「サウスポー」が流れる。それを見た谷口は、何かを思いついたようだが…?

場面は変わって墨高のグラウンドに。練習に参加する部員たちの中には、チームや後輩への思いやり溢れる説教魔(?)の丸井、皮肉な口調の裏に熱い心を秘めるイガラシ、谷口たちの中学時代のライバルだった井口など、前作ファンにはおなじみの面々が続々と登場。中継指示を無視した井口の態度に怒った丸井の説教シーンなど、キャラクター同士のやり取りもまさに『プレイボール』そのままだ。

キャプテンの谷口は、3年の自分と2年の松川の2人体制だった投手陣に加わる“第3の投手”を誰にするか悩んでおり、それを決めるべく新入生となったイガラシと井口に対してテストを行うことに……と、ここで第1話は終了となる。

playball_10+

気になるテストの内容や、谷口がこれから下すであろう決断など、次号の展開が気になる第一話。かつてリアルタイムで前作の連載を読んでいたアラサー、アラフォー世代の読者の中には管理職になり、チームの方向性や起用メンバーを真剣に考える谷口キャプテンの姿が今の自分と重なって見えるという人もいそうだ。その意味でも本作は「GJに連載されるべくして復活した作品」といえるかもしれない。

名作復活の大プロジェクトに挑む
コージィ城倉先生の連載開始記念インタビューも!

また、GJ9号では今回の続編連載スタートを記念して、コージィ城倉先生のスペシャルインタビューも掲載。続編制作を担当するにあたっての意気込みや、ちばあきお先生へのリスペクト、『キャプテン』&『プレイボール』に対する想いなどが城倉先生自身の口から語られており、こちらも注目だ。

playball_11+

コミックシンク編集部が“勝手に”つける!?
『プレイボール2』おすすめ度数チェック!!

●キャプテンシー度   ★★★★★
●昭和ノスタルジー度  ★★★★
●正統派スポ根度    ★★★★
●ド根性特訓度     ★★★
●これから期待!度   ★★★★★★★★

チームワークやキャプテンシーを描くスポ根の王道展開と、昭和40代の東京・下町を舞台にしたノスタルジックな空気の両方を描く本作。『キャプテン』&『プレイボール』の隠れた見どころであるド根性特訓は、残念ながら(?)今回は描かれていないが、谷口ならきっとやってくれるはず……!! 今後の展開に注目だ!

関連情報/外部リンクはこちら

©ちばあきお/集英社
©ちばあきお・コージィ城倉/集英社