2017年5月18日(木)16時44分

「週刊ヤングジャンプ」の新増刊「ヤングジャンプGOLD vol.1」が本日発売! 創刊の志を知るべく編集部に直撃インタビュー!

5月18日(木)、『テラフォーマーズ』をはじめ、数々の名作を送り出した「ミラクルジャンプ」(以下MJ)の後を受けて、「週刊ヤングジャンプ」の新増刊「ヤングジャンプGOLD vol.1」がついに刊行されました!

「面白いものは輝いている。だから金の卵をみつけて、孵化させて、みんなで新しい漫画黄金時代を創ろう!」という理念を掲げて創刊を迎えた「GOLD」。“黄金”の名を冠するこの新マンガ誌は、いったいどんな志の元で立ち上げられたのか? その秘密を探るべく、コミックシンク取材班が編集部を直撃しました!

ヤングジャンプGOLD vol..1
5月18日(木)発売 週刊ヤングジャンプ増刊「ヤングジャンプGOLD vol.1」
「ヤングジャンプGOLD」公式サイト

まずは誌面の内容をチェック! 豪華企画やプレゼントも!

最初は注目の「GOLD」の内容を、スミからスミまでずずいっ! とチェック。 同誌の編集を担当するYJ編集部の新藤さんに、取材班が気になったポイントを聞いてみましたよ!

――雑誌の顔となる表紙は、実写映画公開を控える『東京喰種トーキョーグール』(石田スイ)の描き下ろしイラストで、そのイラストを使ったピンナップや、実写映画の特集ページも用意されていますね。

新藤:「GOLD」は紙版とデジタル版が同日に発売されるんですが、紙の本では『東京喰種トーキョーグール』の映画特集ページで劇場招待券プレゼントを実施していますよ。

――巻頭のグラビアは、TVアニメ2期決定で話題沸騰中の『ラブライブ! サンシャイン!!』から「Aqours」のキャストですね! マンガ誌の増刊で、こんなにがっつりグラビアページが入っているのは珍しいです。

新藤:YJの増刊ですから、グラビアもちゃんと力を入れています!

『ラブライブ!サンシャイン!!』の声優グループ「Aqours」

↑さらに紙の本では、なんと各メンバーのメッセージ入り“チェキプレゼント”もあるとのこと!

――競争率高そう…!! 紙版だと、ほかにも付録でAquorsのクリアファイルがついてきたりしますが、デジタル版には何かオマケはないんですか?

新藤:デジタル版は、プレゼントなどに応募できない代わりに、紙版でお見せできなかった未公開のカットをたくさん使って、20ページ以上のオリジナル追加グラビアページを用意しています。

――なるほど、紙版ではレアなチェキプレゼントに応募できて、デジタル版では独自の追加グラビアが見られるわけですね!

 

YJ、MJの実力派作家陣が贈る、注目の作品が続々!

――続いて、収録マンガですが…トップバッターの『かぐや様は告らせたい』に、「ダークネス」というサブタイトルがついていますが、これ、いいんですか?

新藤:その部分については、『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』の担当に抜かりなく許可をとってあります!(笑)

――確信犯だった…!! vol.1では『かぐや様は告らせたい ダークネス』に、『君は淫らな僕の女王』『源君物語 番外編』と、YJ本誌でも人気のあるラブコメ作品が目立ちますね。

新藤:今回の「GOLD」は700ページ以上あって、前半は主にYJやMJでもおなじみの作家さんの作品を載せているんです。頭の100ページくらいが、わりとその…エッチなマンガが多かったりするんですよね(笑)。『君は淫らな僕の女王』を除いて、基本的に「GOLD」は外伝も含めて読切形式のマンガがメインです。ほかにも『ボクガール』の杉戸アキラ先生の『叶えて!ジンニャーちゃん!!』とか、皆さん絵にも気合が入っていて、どれもステキです。

『かぐや様は告らせたい ダークネス』『君は淫らな僕の女王』『源君物語 番外編』
↑左から『かぐや様は告らせたい ダークネス』(赤坂アカ)、『君は淫らな僕の女王』(岡本倫×横槍メンゴ)、『源君物語 番外編』(稲葉みのり)。
『君は淫らな僕の女王』は、デジタル版のみ特典として最新話の前話となる第10話と、過去のMJにオールカラー袋とじで収録された8ページの短編を掲載!

――シリアス系の作品で注目してほしい作品はありますか?

新藤:シリアスなものでは、マンガ版『TIGER&BUNNY』の作画の上田宏先生と、マンガ版『スカアレッド』のシナリオ担当の熊谷純先生の法廷ものの『殺人無罪』と、『純物拾い ピュアコレクター』のnojo先生のファンタジー系サスペンスものの『ハモノオオカミ』があります。どちらもひねりが効いていて考えさせられる内容で、いい感じですよ!!!

そのほかのYJ・MJ作家による掲載作品(カッコ内は過去の連載作品)
・『ジュラシックパパ』大和ケイスケ(『めいしょう』)
・『バロンの剣』奥悠(『サイハテドライブ』)
・『エリート死神タヒ~ちゃん』かふん(『しんそつ七不思議』)
・『英雄アフタースクール』相島桃志郎(『ボーイミーツ仏ガール』)

YJの次代を担う新人がYJ連載をかけて挑む、読切競作グランプリを実施!

――誌面の後半では、9人の期待の新人作家が集って、アンケート1位の作品がYJ本誌での連載権を獲得できるという、“読切競作グランプリ”が開催されていますね。

新藤:9本の新人読切は、グランプリ形式で投票を募ります。投稿作品をそのまま載せることはせず、今回はすべての作品で作家に担当編集と組んでもらい、狙いを定めて1位を獲るための作品を描いてもらっています。それぞれの新人作家と担当の本気が見える作品という感じですね。

――こちらはデジタル版の読者も投票できるんですか?

新藤:投票はサイトを利用する形を予定しているので、紙の本を買った方も、デジタル版を買った方も両方参加していただける形式になります。なるべく多くの方に、次代の金の卵を育てるつもりでご投票いただきたいです。

◆「GOLDEN EGGグランプリ」エントリー作品

  • GPエントリーNO.1 『 最高の自殺』みずざね
  • GPエントリーNO.2 『偽悪のヒーロー』水縹十月(ミハナダトツキ)
  • GPエントリーNO.3 『さつきちゃん』さノ助
  • GPエントリーNO.4 『神機エリス』相田敬司
  • GPエントリーNO.5 『ロジカリスト~進藤小夜の方程式~』峰博士
  • GPエントリーNO.6 『クロロドールの果樹園』サイトウリョウ
  • GPエントリーNO.7 『勇者を見守る♀魔王さま』しゃど地蔵
  • GPエントリーNO.8 『revive』雪野集
  • GPエントリーNO.9 『グラン・シェロ』谷垣岳


↑取材時は絶賛校了中! 写真は制作中のYJ連載作家陣による直筆色紙プレゼントのページで、「ジャンプフェスタ 2017」で展示されていた現物。展示品のうち本誌連載中のタイトルはほぼ全てプレゼントと、まさにファン垂涎のお宝だ。

新たな挑戦と若き才能の輝きがここに集う!

続いては、新藤さんへのインタビューで「GOLD」について直撃! 新たに増刊を立ち上げるに至るまでの経緯や、コンセプトなどをお聞きしました!

――「GOLD」というネーミングには、どんな意味が込められているのでしょう。

新藤:どんどんいろんなものが細分化されていく今の時代に、あえて空気を読まず、神経質にならずに、ど真ん中で、王道のキラキラした作品ばかりを載せる雑誌というイメージです。感覚的に「GOLD」ってなんか強そうで、すごそうじゃん? という(笑)。「GOLD」という言葉に、ある種のジャンプイズム的なイメージもあると思うんですよね。『ONE PIECE』の映画に『Film GOLD』というタイトルがありますけど、ああいった前向きな勢いが欲しかったんです。

――掲載作品はベテランから新人まで、多数の作家による読切が中心なんですね。

新藤:重視したのは、新人が活躍できて、かつデビュー済みのプロの方々にも外伝や新しい企画を試してもらえる、チャレンジの場となる雑誌にすることでした。YJでは近年、いろいろな形式の賞などで積極的に新人を求めていて、その結果たくさんの新人が集まり、とても力のある若い作家も増えてきました。そうした新人さんの中には月刊や季刊ではなく、ぜひ週刊誌という媒体で「戦いたい!」という人がたくさんいて、その意気に応えるために、「GOLD」は、極力早く読者の反応が得られる、読切が多く載る増刊になりました。

vol.1では、新人作家の読切マンガが9本。さらにYJやMJで連載を経験したプロの方にも連載作品の外伝や、試してみたい次の企画を読切形式で多数やってもらっています。
今回は岡本倫先生と横槍メンゴ先生の『君は淫らな僕の女王』がありますが、ほかはすべて外伝含め読切形式。連載作品がないということは、毎回載せる作品をゼロから作る形になるので、実は大変なんです。今回vol.1の制作が終わりましたが、次のvol.2に載せる作品はどうしようかな? と、今現在ドキドキしている部分もあります(笑)。

――なるほど。新人作家を発掘するための本でもあるんですね。

新藤:ええ、それが嘘偽りのないところです。新人の作品や、読切中心の本って、流して読みづらいので、読む側にも体力と力をすごく必要とするんですよね。連載作品のように丁寧に設定を積み上げるわけではなく、1話の中ではじめから設定を理解していくようなマンガが多いので。でも、その中で“このマンガを描いている人は新人で、誰も知らないけれど私には輝いて見えた”みたいな、出会いがある。そういった“新しい才能を見出す楽しみ”を、読者に味わってもらえればと思います。

売れたミュージシャンに対して、「俺は彼らがTVに出る前からライブに行ってたけどね!!」という人がいるとします。最近の風潮だとそういう人たちは「なんかめんどくさい人」たちみたいに揶揄されたりもしますが、“最初から見てくれているなら、少しくらい偉そうにしていてもいいじゃないか”って思うんです(笑)。ミュージシャンの側にも、初期から支えてくれたファンへの感謝はやっぱりあると思うし、そういうファンがいて大きく育っていくわけですし。新人作家もそれは同じだと思うんですよね。だから、「GOLD」を読んだ方が、掲載作品の中で「これは輝いて見える!」というものを見つけて、のちに大きく育っていく新人を支える初期のファンになっていただけるといいですね。

――MJでは当初、SFやファンタジーをプッシュするというコンセプトがありましたが、今回の「GOLD」でもそういったテーマはあるのでしょうか。

新藤:僕はMJの創刊に関わったのですが、あの本はSF・ファンタジーに特化するコンセプトで出した雑誌で、それは一定の成果が出たと考えています。ですが、今回は特にそういったジャンル的な縛りは意識していません。

その上であえて「GOLD」のコンセプトを上げるなら、「YJ本誌に掲載されたときに人気を獲って戦えるようなマンガを集める!」ということでしょうか。特に新人の作品については、グランプリ形式で競ってもらう形をとっていて、作者と編集者がきちんと組んでやっています。実際に読むと感じてもらえると思いますが、「好きなものを描けていいや」という意識ではなく、「一票でも多く人気を取りたい、そのために雑誌の自由度を活かして読者に受けるものを描く!」という思いが強く入っている作品ばかりです。この雑誌の中でだけうまくいけばいいとか、安住したいという作家はいませんし、“一泊しか泊まれない宿”みたいな本で、ここで泊まって力を蓄えて、次の旅に出るという感じかもしれないですね。

――それだけ、描かれている作家の熱量もすごいということですよね。

新藤:でも今、週刊連載をしている作家さんたちも当たり前に、みなさんそういう熱を持っているんですよね。「GOLD」は、そういった“大変だけどやはり週刊誌でマンガを連載したい!”という作家の努力に報いる存在として、チャンスをつかむためのブリッジになれる雑誌であればいいなと思っています。

あとは、マンガ雑誌として王道でありたいと意識しています。作家と編集者が一緒になって作品を作るという部分もそうですし、誌面の構成も、面白いマンガがあって、可愛いグラビアがあって、プレゼントがあり、最新の映画の情報なんかも載っていて……という、雑誌として魅力が感じられるものにしたいなと。やはり、昔から自分が読んで面白いと感じるマンガ雑誌はそういったものでした。「GOLD」もだいぶ分厚くはなっていますが(笑)、そこは外さずに作っていますので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいですね。


熱意にあふれる作家と編集者が、がっちりとスクラムを組んで送り出す、期待の新増刊「ヤングジャンプGOLD」。YJ連載作品のファンはもちろん、新しい才能に着目するマンガ通のみなさんも必見です!

文章/TAK

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