2017年7月5日(水)19時30分

祝・コミックス通算100巻!『キャプテン翼』が今アツい!若き皇帝シュナイダー視点でキャプ翼の歴史をふりかえる!

大混戦の「2018年FIFAサッカーワールドカップ」のアジア最終予選も、残すところあと2試合! おもえば悲願の初出場を果たした98年のフランス大会から、日本は6大会連続のW杯出場をめざしているわけですが…
もし、80年代に『キャプテン翼』が空前のサッカーブームを巻き起こしていなかったら、日本は未だに「サッカー後進国」と呼ばれていたかもしれない――なんてことを、わりと本気で考えているライターのうめです。

祝・コミックス通算100巻!『キャプテン翼』

じつは最近、ぼくの中で『キャプ翼』ブームが再燃焼しておりまして、その一番大きな要因となっているのが、(往年のファンにはおなじみの)ドイツの若き皇帝カール・ハインツ・シュナイダーの大活躍だったりします。

シリーズ通算100巻目となる『キャプテン翼 ライジングサン』第6巻

シリーズ通算100巻目となる『キャプテン翼 ライジングサン』第6巻では、約20年の時を経てブラジルとドイツが直接対決!!
一度作品から離れてしまった”往年のファン“の方にも、ぜひ『キャプ翼』に現役復帰していただきたい!

そこで!

今回は、皆さんがよくご存知(であろう)シュナイダーに注目しながら、『キャプテン翼』から現在の『キャプテン翼 ライジングサン』にいたるまでの流れをダイジェストで紹介していきます!

とにかく、まずはシュナイダーについて語らせて!

『キャプ翼』通算100巻の歴史の中で“最強のライバル”は誰か?

それはシュナイダーです!

異論があるのはもちろん承知。でもあえて断言したい!
まず名前の響きからしてカッコイイ! 「カール・ハインツ・シュナイダー」ですよ? さらに二つ名は「若き皇帝」! ぜひ声に出して呼んでいただきたい! !

キャプテン翼_カール・ハインツ・シュナイダー

シュナイダーの初登場は、翼が「中学全国サッカー選手権」でV3を達成した後の「Jr.ユース編」。とはいえ、劇場版のアニメ作品では原作に先がけて登場していたので、ファンの間では「小学生編」のころから“ラスボス”的な存在として認知されていたと思います。

キャプテン翼_カール・ハインツ・シュナイダー

性格は極めてクール。サッカーに対する考え方もプロ意識が高くて、徹底した実力主義が信条です。皇帝の異名どおり、フィールド上ではまさに威風堂々。圧倒的なパフォーマンスで相手をねじ伏せていきます!

ちなみに『キャプ翼』には、皆さんもご存知(であろう)“ペナルティエリアの外からは絶対にゴールを許さない”を信条とする若林源三がいますが、その若林から必殺シュート「ファイヤーショット」でゴールを奪ったシーンは衝撃的でしたね。

キャプテン翼_カール・ハインツ・シュナイダー_ファイヤーショット
キャプテン翼_カール・ハインツ・シュナイダー_ファイヤーショット

翼や日本のライバルとして名シーンを生み出してきたシュナイダーですが、とくにワールドJr.ユース大会の決勝戦「日本vs西ドイツ」戦は、『キャプ翼』の魅力が凝縮された名勝負となり、いまだにこの試合をベストマッチに推すファンも多いです。

キャプテン翼_決勝戦「日本vs西ドイツ」戦
キャプテン翼_決勝戦「日本vs西ドイツ」戦

「サッカーは強い者がかつんじゃないないんだ 勝った者が強いんだ!!」
名セリフもたくさん生まれましたね!

サッカーは強い者がかつんじゃないないんだ 勝った者が強いんだ!!
サッカーは強い者がかつんじゃないないんだ 勝った者が強いんだ!!

「名勝負」や「名場面」を生み出してきた“最強のライバル”というカテゴリなら、まちがいなくシュナイダーは歴代トップクラスの選手なんです!

だがしかし、優勝候補の一角として参加した「ワールドユース大会」では…

そんなシュナイダーですが「Jr.ユース編」以降は新しいライバルたちの台頭によって登場回数が減ってしまい、シュナイダー好きにとって谷間の時代が始まります。

ブラジルでプロ選手として活躍していた翼が帰国し、全日本ユースが再び世界に挑んだ「ワールドユース編」では、新キャラクターが次々と参戦。中でもカルロス・サンターナ率いるブラジルが、作中における絶対王者として他国を圧倒していきます。

シュナイダーは東西統一後のドイツ代表としてワールドユースに参加しますが、予選ではスウェーデンに3-5で敗北。準決勝のブラジル戦でも0-5の大差で敗れてしまいます。
作中でもドイツの試合内容は描かれませんでした。

スウェーデンに3-5で敗北

確かにこのときのスウェーデンは強かった。でもスコアで見るかぎり、一応ドイツも3点はとっているんですが…。

ブラジル戦でも0-5の大差で敗れてしまいます

衝撃だったのはこの試合。のちにシュナイダーとドイツの守護神・ミューラーがケガで出場していなかったことが明かされます。シュナイダーがいないんじゃ仕方ねえや…(涙)

ドイツがブラジルに大敗したことで、ブラジルは作中における”最強のライバル国“として不動のポジションを手に入れます。

若林が帰国し、シュナイダーの作中起用が絶望的に…!

作中の主要人物たちが世界中のプロリーグで成長していく姿を描いた『キャプテン翼 ROAD TO 2002』では、翼はリーガ・エスパニョーラのバルセロナに移籍。同じくスペインリーグに移籍してきたブラジルのサンターナやナトゥレーザと激闘をくりひろげていました。

この時期のシュナイダーは、父親が監督を務めるバイエルン・ミュンヘンでプレイしていて、作中では、シュナイダー率いるバイエルン・ミュンヘンと、若林率いるハンブルガーSVの首位争奪戦が描かれています。

キャプテン翼 ROAD TO 2002

ヨーロッパNo.1のクラブチームをめざすシュナイダーは、古巣のハンブルガーSVに所属する若林を勧誘しますが…そのこときっかけで幼いころからの友人だった、カルツや若林との関係に亀裂が…!

そんな状況の中で行われたブンデスリーガの首位争奪戦。

ブンデスリーガの首位争奪戦

仕事師カルツの密着マークにてこずっていたシュナイダーは、守り一辺倒の「ハンブルガーSV」を強烈に批判! そのことで小競り合いになり…! カルツが暴力行為で退場!

キャプテン翼 ROAD TO 2002

試合はシュナイダー率いるバイエルン・ミュンヘンが勝ちますが、旧友に「温室サッカー」と呼ばれたことで、自分のサッカーを見つめなおすことになります。

一方、日本国内に残った「黄金世代」の奮闘を描いた『キャプテン翼 GOLDEN-23』では、ケガで海外組に遅れをとった岬をはじめとするU-22日本代表が、日向の恩師・吉良耕三監督の指揮の下、オリンピック出場をめざしていました。

そしてバンブルガーSVの監督との不仲が原因で、若林が日本に帰国したため、作中でブンデスリーガの描写がなくなり、シュナイダーも登場機会を失ってしまいます。

以来、シュナイダーの動向は一切不明だったのです…。

「この借りは必ず返す!」――長き雌伏の時を経て皇帝の逆襲がはじまる!

『キャプテン翼 ライジングサン』は、U-23の日本代表がマドリッドオリンピックで金メダルを目指すストーリー。

これまでとは大きく違い、新キャラクターの台頭が少ないので、シュナイダーをはじめ、ディアスやビクトリーノといった、Jr.ユース大会以降は目だった活躍のなかったキャラクターたちが、作中への華麗な復帰を遂げています。

キャプテン翼 ライジングサン

この大会が(作中で存在感をアピールする)最後のチャンスになるプレイヤーがいるかもしれないと考えると、今まで以上に勝敗の行方が気になりますね!
しかも、長らく絶対王者として突きぬけた存在感を放っていたブラジルが、敗北するんじゃないのか?――という気配すらも…。

キャプテン翼 ライジングサン_ブラジル

戦力的にはもちろんブラジルが優勝候補なんですが…。

キャプテン翼 ライジングサン_スペイン

一番怖いのは、どう考えてもミカエル擁するスペインで…。

キャプテン翼 ライジングサン_ブラジルVSドイツ

決勝トーナメントに出場する国が続々と決まっていく中、ついに予選グループDで注目の「ブラジルVSドイツ」戦が始まります。

キャプテン翼 ライジングサン_ブラジルVSドイツ

ワールドユース編でドイツがブラジルに0-5で敗れたのが1997年だから、あれから20年…。ようやくシュナイダーに逆襲のチャンスが訪れたわけです!!

「この借りは必ず返す!」というシュナイダーの有名なセリフがあるんですけど、試合はまさにそんな展開。前半からシュナイダーがゴールを決めまくります!

まずは1点目ッ! レフトレッグジャンピングボレー!

キャプテン翼 ライジングサン_レフトレッグジャンピングボレー

続いて、ついに出ましたよ…ファイヤーショット炸裂!!
これで2点目だァ!!

キャプテン翼 ライジングサン_ファイヤーショット炸裂

ブラジルはわざと負けて決勝トーナメントの1回戦で日本と戦う――という可能性も示唆されていて、事実、3人のエースをスタメンから外したままドイツ戦に臨んでいたわけですが、大量失点による敗北を喫したとあっては、サッカー王国の威信が揺らぐことはまちがいありません!

キャプテン翼 ライジングサン

シュナイダーは、3人のエースに早く出てこいと言わんばかりのアピールをし…

キャプテン翼 ライジングサン_シュナイダー

さらにダイビングヘッドで3点目を叩き込み、ハットトリック達成!!!

キャプテン翼 ライジングサン_シュナイダー_ハットトリック

そしてドイツの3点リードで前半が終了すると、後半開始早々にブラジルは2人の選手交代!

キャプテン翼 ライジングサン_ブラジルの選手交代

ついにブラジルはナトゥレーザ、サンターナ、リバウールらエースを投入するのか!?

――と、ご覧のとおり今とっても『キャプ翼』が熱いんです!!

「炎の砲弾」というまさにシュナイダーを象徴するサブタイトルがついた6巻デジタル版が、7月4日(火)より配信していますので、『キャプ翼』で育った往年のファンの方はぜひ! 昔とはちょっと違う大人のサポーター心理で“あの頃の熱狂”を呼び覚ましてみてはいかがでしょうか?

文章/うめ

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キャプテン翼
キャプテン翼 ワールドユース編
キャプテン翼 ROAD TO 2002
キャプテン翼 GOLDEN-23
キャプテン翼 ライジングサン

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(C) 高橋陽一/集英社