2017年8月18日(金)12時00分

[第一部完]戦国武将VS.部活男子!? 『群青戦記 グンジョーセンキ』が最高に熱い!!(前編)

突然ですが、“本能寺の変”についてご存知でしょうか?
“本能寺の変”とは、織田信長が明智光秀に討たれた戦国時代の大事件。と、通説では言われていますね。
じつはそれ……間違いなんですよ。

“本能寺の変”を起こして織田信長を討ち倒したのは………

滋賀の高校生です!

“本能寺の変”を起こして織田信長を討ち倒したのは

ほんとですよ!  ヤングジャンプに連載されて、第一部が完結する第16&17巻が同時発売した『群青戦記 グンジョーセンキ』に描いてあったんですって!

なぜ、高校生が戦国時代に居るのか…なぜ織田信長を討ったのか…どうしてこんなことになっちゃったのか! 今回はその全てが描かれている一大歴史絵巻『群青戦記 グンジョーセンキ』をご紹介! 2巻同時発売なのでこっちも2本立てじゃい! ということでまずは前編をお楽しみ下さい。ナビゲーターはコミックシンクの歴史修正主義者ことマグロ一筋でお送りいたします。よろしくお願いします!

ではまず、物語の導入はこんな感じ。

<ざっくりあらすじ>
滋賀県にある日本有数のスポーツ強豪校・星徳高校はある日、突如として学校まるごと戦国時代にタイムスリップしてしまう!
そこに突然現れたのは、かの有名な羽柴秀吉とその配下達。

有名な羽柴秀吉とその配下達

彼らにより為す術もなく殺されていく教師や生徒…! しかし高校生アスリートたちは生き残るため、部活動で培ってきたフィジカルを駆使し、命のやり取りが当たり前のこの時代に“順応”していく──!

以上が概要。しかし、タイムスリップによる単なるパニックモノではないんですな。この物語は、主人公・西野蒼の立身出世を描く、まさに大河ドラマと呼べるもの! 一体西野に何が起こるのか?

後の天下人、それは滋賀の高校生・西野蒼である。

西野蒼はスクールカーストが色濃い星徳高校において、“3軍”に位置するパッとしない弓道部員。趣味は歴史の勉強。常日頃「自分が戦国の世にいたら…」などと考えながら鬱屈した日々を送っていた。

西野蒼

そんなある日、高校まるごと戦国時代にタイムスリップ!
攻め込んで来た羽柴秀吉を前にして完全にビビる西野。

攻め込んで来た羽柴秀吉を前にして完全にビビる西野

高校生アスリートたちの活躍でなんとか羽柴軍を撃退したものの、西野の幼馴染・瀬野遥をさらわれてしまう。そこで歴史マニア故に城の作りにも詳しかった西野を中心に、“城攻め”を敢行。作戦は成功したものの、西野の親友である剣道部員・松本孝太がこの戦いで死んでしまう…。西野は深く悲しみ、そして絶対に生き抜くと決意する。ここからの西野がスゴイ!

滋賀の高校生・西野蒼

まず先の戦いで、弓の腕と未来の知識を秀吉に買われた西野は、羽柴軍の一員として他の高校生とともに「信貴山城の戦い」に参加。命がけの戦いで見事、名茶器“平蜘蛛”奪取に成功し、校舎の土地をゲット!
次なる戦い「中国征伐」では、西野は史実にはない“徳川家康vs上杉謙信”に立会い、家康の敗北と死を見届ける。ここで西野は戦乱の世において“天下泰平”という夢を持っていた家康の遺志を受け継ぐことを決意する!

家康の遺志

“天下泰平”への思いが通じ合った伊賀の忍者衆の協力を得て、“本能寺の変”を防ぐための戦い、即ち明智討伐に参戦。西野、石田三成、服部半蔵(初代)の孫・凪らとともに、“史実”では一度も攻め入られた記録のない安土城に攻め入り、明智光秀の首を奪取する。後の世に言う“天正・伊賀の乱”である。

“天正・伊賀の乱”

この働きを織田信長に評価され、尾張国知多郡5万国と鳴海城を与えられた。また、元の時代に帰るためには時代を修正し、自分たちが“本能寺の変”を起こすしか無いと知る。

以上、西野蒼の伝記(途中まで)でした! しかし、活躍したのは西野だけではありません。続きまして、命がけで順応した高校生アスリートたちをご紹介!

血で血を洗う戦国時代に“順応”した高校生たち…それがこいつらだ!

命のやり取りが当たり前の戦国時代。そこに放り出された高校生アスリートたちが“順応”した結果どうなったのか…!
まずは卓球部の戸田くん。

卓球部の戸田くん

殺し合いを楽しんじゃった! 

戸田くんは元よりゲーム感覚で世界を見ていたので、命のやり取りをノリノリでこなしていきます!

命のやり取りをノリノリでこなしていきます

ラケットを包丁に持ち替え、シェークハンド二刀流! 高校生からも戦国武将からも「あいつはヤバイ」と言われる狂戦士系男子に! そんな戸田くんでしたが、過酷な環境の戦国時代で逆に周囲の人間や友人を意識するようになり、頼れる男となりました。あとなんかイケメンになりました。

頼れる男

続きまして、アメリカンフットボール部の高橋鉄男。母と唐揚げをこよなく愛する男です。彼は最初に“順応”を果たした男であり、最後まで第一線で活躍し続ける頼れる男!

アメリカンフットボール部の高橋鉄男
アメリカンフットボール部の高橋鉄男

そしてテニス部の一年生、白附絲唯(しらつき いとい)くん。

テニス部の一年生、白附絲唯(しらつき いとい)くん

見ての通りの情けない優男ですよ。全国選抜高校テニス大会準優勝のすごいやつなんですが、いかんせんビビリ。最早すっかり武将と化した西野に後方待機を勧められますが…

テニス部の一年生、白附絲唯(しらつき いとい)くん

幼少期から父親に古武術を仕込まれていたぁ!
ビビリだったために参戦するのは後半ですが、西野たちの活躍を見て立ち上がり、テニスと居合いのハイブリッドのような剣術を用いて第一線で戦う男に! まぁビビリなんで戦ってる時は基本泣いてますけど。

最後に、科学部から吉元萬次郎!
アスリートじゃないじゃん…とか思っちゃいけませんぜ。
体力は一切ありませんが、1500年代の日本において、2000年代の科学はもはや魔法…! 
部室に置いてあった様々な化学薬品や自作の高出力レーザー、火炎放射器などで戦闘に貢献します!

科学部から吉元萬次郎

他にも、ボクシング部、フェンシング部、演劇部などなど、多様なやつらが大活躍!

描いた屏風

その様子を描いた屏風。高校生たちが部活動で磨いた能力を駆使して戦い、そして散っていく…!
あ、普通にみんなバッタバッタ死ぬから。
その散り様もお見逃しなく! 戦国時代だからしょうがないね!

前半戦はここまで! 後半戦ではわりと気さくでやっぱり怖い、ステキな戦国武将の皆さんなどをご紹介! よかったら見てって!

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©笠原真樹/集英社