2017年9月7日(木)19時30分

『ONE PIECE』20年の歴史を支えた歴代編集担当7名が集結!「偉大なる座談会(グランド・トークショー)」レポート!

関連イベントなどが続々開催中の『ONE PIECE』連載20周年企画! 8月23日(水)には東京ワンピースタワーで、歴代編集担当者による「偉大なる座談会(グランド・トークショー)」が開催されました。8月5日(土)に行われたミニトークショーでは、『ONE PIECE』現編集担当者から数々の制作秘話が披露されましたが、今回はなんと歴代の担当者7名が集結! 連載時のエピソードや尾田栄一郎先生に関するウラ話などが公開された当日の模様をレポートします。

『ONE PIECE』ミニトークショーの記事はこちら

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初代担当から現担当まで、7名の編集担当が登壇!

会場は東京ワンピースタワーにある「Café Mugiwara」。『ONE PIECE』ファンで満員の場内に、MCを務める内藤拓真さんと杉田卓さん、続いて歴代の編集担当者たちが大きな拍手に迎えられて登壇しました。7名もの編集担当者がこのようなイベントで一堂に会するのは今回が初めてとのこと。さらに今回、出演できなかった方が2名おり、その人数からも『ONE PIECE』の歴史の長さが感じられます。

今回の登壇者は以下の通り。

  • 浅田貴典さん:連載初期担当
  • 土生田高裕さん:アラバスタ編担当
  • 川島直樹さん:W7編担当
  • 大西恒平さん:スリラーバーク編担当
  • 井坂尊さん:魚人島編~ドレスローザ前半担当
  • 杉田卓さん:ドレスローザ後半~ゾウ編担当、現メディア担当
  • 内藤拓真さん:ホールケーキアイランド編~現担当

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↑MCとしてトークを盛り上げた現メディア担当の杉田さん(左)と原作担当の内藤さん(右)。

トークショースタート! 幻の『ONE PIECE』アニメとは!?

それぞれの自己紹介の後、いよいよトークショーが始まります。最初のテーマは「編集担当者だからこそ知っている! 実はあの時こうだった!!!!!」。浅田さんは、TVシリーズ以前に「ジャンプスーパーアニメツアー」上映用として『ONE PIECE』のアニメが製作されていたというエピソードを披露。TVシリーズとは異なる豪華スタッフや声優陣が参加し、尾田先生がゲストキャラのデザインを手がけたそうですが、現在までDVD販売はされていないそうです。う〜ん、観てみたい! 土生田さんは、ある年のジャンプフェスタで尾田先生が「来年中に仲間の1人がいなくなります」と発言したことで、ファンや関係者が騒然となった事件について語りました。いなくなる仲間は”ゴーイングメリー号”だったのですが、「いなくなるのは誰?」、「あいつ? それともこいつ?」と、質問攻めがしばらく続いたそうです。

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↑貴重な当時のパンフレット を手に、アニメ『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』について語る浅田さん。

04↑担当当時のことを思い出して、照れ笑いを浮かべる土生田さん。

編集担当者は『ONE PIECE』のためなら死ねる!?

次のテーマは「編集担当者だからこそ知っている!尾田先生ってどんな人???」。川島さんは、尾田先生に初めて会った際に「『ONE PIECE』のために死んでください」と言われたと告白。もちろん冗談ですが「命をかけて『ONE PIECE』を描いている」尾田先生を見ていると、こちらも命をかけるくらいがんばらなければと気合いが入った、とのことです。一方、井坂さんは、「編集担当者は、いつでも尾田先生からの電話を受けられるようにしておくのがルールだけど、彼女とデートしているときは許してくれた」と、尾田先生の優しい面をアピール。

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↑「実際、忙しくて死にそうになりました(笑)」と語る川島さん。

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↑井坂さん(左)のエピソードを受け、尾田先生からの電話について意見が飛び交いましたが、基本的に家族や彼女の存在には気を使ってくれるようです。

長期連載の秘訣は、「弱い者の味方」「周囲をまきこむ力」「尽きない向上心」そして”肉”!?

トークショー最後のテーマは、「編集担当者だからこそ知っている! 連載20年の秘訣!!!!!」。20年という長期連載が実現できた理由について、浅田さんは「僕が『ONE PIECE』の一番好きなところは、ルフィが弱い者の味方だったところ。例えばコビーは弱い子だけど、あるだけの勇気を振りしぼってがんばると、強いルフィが助けてくれる。ただ、助けられただけでは哀れみをかけられただけだけど、勇気を振り絞ったところを認めてくれるから、嬉しい。自分が強いと思っている子はルフィに自分を重ねるし、自分が弱いと思っている子はルフィを好きになるんじゃないでしょうか 」と、井坂さんは「尾田さんは向上心が尽きなくて、常に違うことをやろうとするから、長期連載にありがちな似たような展開やキャラクターの繰り返しがない」と語りました。

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↑銃の脅しに屈しなかったコビー。弱くても勇気をふりしぼったからこそ、ルフィは救いの手を差し伸べるのです。(コミックス1巻より)

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↑大西さん曰く「尾田さんは、声優さんとか映画会社の人たちなど、周囲の人とすぐに仲良くなって、一緒に色々なことをやっていく。本人も凄いんだけど、周りを巻きこむ力が強いことも、さまざまなことを実現できた理由です」。

また、尾田先生の”肉好き”にもスポットが当てられ、「風邪をひいた時、肉食えば何でも治ります、と言われた」、「起き抜けに肉食べてる」、「原稿と肉と交換、と言われた」など、肉に関するエピソードが続々と披露されました。肉も長期連載の原動力のひとつなのかも!?

ファンからの質問に歴代編集が回答! いちばん印象に残ったシーンは?

続いては、会場に集ったファンからの質問に歴代編集担当者が答える質問コーナー。「いちばんやらかしたこと」という質問に対する井坂さんの回答は「長時間の電話での打ち合わせで寝てしまったこと」。尾田先生からは「土生田さん以来です」と言われたそうですが、当の土生田さんは寝たことをごまかせていたと思っていたそうで、「バレてたんだ…」とショックを隠せない様子。ちなみに、電話での打ち合わせは15時間に及ぶこともあったとか。「いちばん驚いたこと」という質問には、皆さん口を揃えて「尾田さんが寝ないこと」と答えており、尾田先生が睡眠時間を削って執筆を行っている様子が伝わってきました。また、「いちばん嬉しかったこと」という質問には、土生田さんが「初めて尾田先生に会った時、自由に意見を言ってもらいたいから、先生と呼ばず”尾田くん”と呼んでくださいと言われたこと」と回答していました。

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↑編集担当者は皆、「先生」と呼ぶことを禁じられているそうです。

最後の質問は「いちばん印象に残っているシーン」。大西さんは、トラファルガー・ローやユースタス・キッドなどのルーキーが一斉に登場したシーンを挙げました。この回はネームが遅れて心配していたそうですが、尾田先生に「ルーキーをいっぱい出したら面白いと思いますか?」と聞かれて「面白いと思います」と答えたところ、その後、わずか3時間でネームが完成したそうです。井坂さんは、尾田先生に「卵を出す」と言われて不安を感じていたら、「めちゃくちゃ面白いキャラクターになった」というタマゴ男爵の登場シーンをセレクト。杉田さんが選んだのは、エドワード・ウィーブルの登場シーン。尾田先生に「イケメンキャラを出す」と言われて期待していたのに、その特異な外見に驚いたそうです。皆さん、予想外の新キャラクターの登場は特に印象に残っているようですね。また、現担当の内藤さんは「ONE PIECE magazine」収録の描き下ろしマンガである「ONE PIECE SPECIAL EPISODE〝Luff〟」のラフを見て「これは売れちゃうな〜、と思った」と推していましたが、こちらはぜひ、誌面で確認して下さい!

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↑ルーキー登場シーンが収録されている51巻。ロー、キッド、ベッジなど個性あふれる新キャラが一斉に登場!

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↑「その後、孵化するとも思ってなかった。尾田さんはいつも驚かせてくれます。」と井坂さん。

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↑杉田さんが「イケメンじゃないって言ったら怒られるのかな?」と反応に困ったというエドワード・ウィーブル。


↑好評発売中のONE PIECE magazine

複製原画などの豪華賞品をプレゼント!

その後はプレゼントコーナーへ。くじ引き形式の抽選で、観客の皆さんに『ONE PIECE』グッズがプレゼントされました。賞品の内容は20周年記念クリアファイル(20名)、『ONE PIECE』連載開始号の「復刻版 週刊少年ジャンプ」(2名)、20周年記念イラストの複製原画(1名)と超豪華!

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↑クリアファイルには20周年記念イラストと名場面を掲載。

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↑雑誌の印刷より、格段に発色が良いという複製原画。


最後は「この先も面白くなるのは間違いないので、最後までよろしくお願いします」、「繰り返し読める漫画です。年齢を重ねたり環境が変わったりしたときに読み返すと、また違った面白さが味わえると思います」など、歴代編集担当者のメッセージとともにイベントは終了となりました。

『ONE PIECE』20周年記念企画はまだまだ続きます。最新情報は「ONE PIECE 連載20周年記念キャンペーンサイト」でチェックしてくださいね!

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(C)尾田栄一郎/集英社