2017年9月8日(金)18時00分

『鬼滅の刃』で秋のアンニュイに"活"を入れろ!&『鬼滅』原型漫画も読めるよ!

夏の盛りも過ぎ、秋の風が吹いてきた昨今。なんだか身が入らない、気が滅入る…そんなことはありませんか? 毎日をただただ過ごしている…なんて、そんなことじゃあいけません! 毎日きちんと生きるために、「活」を入れましょう! 今回ご紹介する作品は、週刊少年ジャンプで連載中の『鬼滅の刃』です。

『鬼滅の刃』

『鬼滅の刃』は懸命に生き・戦う兄妹と、恐ろしくも哀しい鬼の生死を賭けた物語。
これさえ読めば、憂鬱なため息よ、さらばっ! 己に「活」を入れ、毎日の呆けた気分も吹き飛ばしてくれる!…そんな作品なのです。

●ストーリー:鬼となった妹を連れ、少年・炭治郎は旅立つ

少年・炭治郎(たんじろう)
<1巻より>

大正時代の日本、炭を売る少年・炭治郎(たんじろう)はある日突然、家族を鬼に殺され、唯一生き残った妹・禰豆子(ねづこ、禰はネ偏)も”鬼”にされてしまう。家族を殺した鬼を討つため、そして禰豆子を人間に戻すため、2人は戦いの旅に出る。鬼との戦いの中で炭治郎は「鬼殺隊」という、鬼と戦う組織に入るのだが…。

炭治郎は「鬼殺隊」という、鬼と戦う組織に入る
<1巻より>
炭治郎は「鬼殺隊」という、鬼と戦う組織に入る
<2巻より>

哀しい運命に立ち向かう、剣戟と人間愛に溢れる美しい物語です。

このストーリーにピンと来た方は、さっそく1話を試し読みしましょう。

そして、もうちょっと知りたい方には、どこで「活」を入れられるのかを、じっくりたっぷりご紹介しますね。

活<カツ>!強く優しい炭治郎の姿に「活」を入れられる!

主人公・炭治郎は一家の長男。妹の禰豆子を守るため、修業で鬼を討つ力をつけます。しかし相手は恐ろしい鬼…! 腕を落としても生えてくる、頭を切っても生きている…一方の人間はケガもするし力も弱い。戦うたびに、炭治郎はボロボロになってしまいますが、戦いをあきらめない。鬼の強さに心が折れそうになっても、自分を鼓舞して立ちあがる。“生きることは戦うこと”…心が折れたら「負け」なのです。その姿に読者は「活」を入れられるはず!

鬼の強さに心が折れそうになっても、自分を鼓舞して立ちあがる。
<3巻より>

そして炭治郎は、頑固で古臭く、融通が利かない性格…だがその分、妹や家族、そして力のない者を守る優しさに裏表はない。そんな、強さと優しさに彼のファンになる方も多いようです。


<2巻より>

活<カツ>!先達のお叱りで「活」を入れられる!

第二の活<カツ>! は先達のお叱りシーン。『鬼滅の刃』は叱る描写がとても厳しい…! 筆者的には『鬼滅の刃』は「叱り漫画」だと思っているくらいです。

炭治郎の師・鱗滝

↑一瞬のためらいも許さない炭治郎の師・鱗滝。<1巻より>

この、炭治郎への強い言葉は、もちろんただ厳しいだけではありません。恐ろしい鬼との戦いから「生」を掴み獲るため、彼を成長させるためなのです。この言葉は、先達から渡される「生きる力」そのものとも言えましょう! しかも一語一語が実に身に染みて重いため、読むだけで「活」が入るというものです。

先達から渡される「生きる力」
<1巻より>
先達から渡される「生きる力」
<1巻より>

そして、炭治郎が鬼との戦いから帰ってきた際に師匠が見せる、お面越しの涙…。このひかえめな心理描写、”男らしさの美学”に、筆者はグッと来てしまい、この作品をオススメせずにはいられないのです。

炭治郎が鬼との戦いから帰ってきた際に師匠が見せる、お面越しの涙
<2巻より>

活<カツ>!恐ろしくも哀しい鬼の存在に「活」を入れられる。

外見も異形と化していく
<1巻より>

鬼は死を知らず、人を喰らうほどに力をつけ、その外見も異形と化していく。しかし、その皮を一枚めくると元の人間であった「弱さ」も顔を出す…。炭治郎との戦いに敗れ、死の直前になって人間の頃の記憶を取り戻し、涙する…恐ろしくも哀しい鬼の姿が描かれます。

恐ろしくも哀しい鬼の姿
恐ろしくも哀しい鬼の姿
<2巻より>

「親孝行しなきゃな」。そんな気分にさせられます。

そして、これらの元凶になったのが「最初の鬼」である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。

「最初の鬼」である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)

彼こそ、人間を鬼にし、さらにその鬼ですら使い捨て、とこしえを生きる鬼。鬼との戦いが苛烈になるにつれ、家族の仇というだけでなく、人々の哀しみを生み出し続ける無惨に、炭治郎は怒りの炎を燃やすのです。

活<カツ>!?かわいい禰豆子に個性的な仲間たちも登場!

そして! 今までちょっと固い感じでご紹介した本作ですが、話の合間に見え隠れするキャラクターのやり取りやしぐさが、可愛らしく楽しい所も魅力であり、とっても元気がもらえるのです。
特に、主人公の妹・禰豆子は鬼であるにもかかわらず、兄をけなげに守りながら、てくてく歩く姿がとても可愛らしい…。「癒しの鬼」ともいえますのでぜひご覧いただきたいです。

禰豆子

↑隠れた穴から顔を出す禰豆子。てててと走る禰豆子。うむ、かわいい。(口にくわえているのは、人をかまないようにするための竹筒です。)<1・2巻より>

炭治郎の仲間たち
<3巻より>

そして登場する炭治郎の仲間たちも個性派ぞろい! 左から小心者の我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、その隣の猪顔は好戦的な嘴平伊之助(はしびら いのすけ)。猪突猛進です。

もう読んだあなたに。『鬼滅』の原型漫画もWEBで公開中!

さて、ここまで読んでいただいた方は、もうすでに『鬼滅』が読みたくなっている…あるいはすでにその手にコミックスがあるはず! そこで、コミックスと合わせて読んでいただきたいのが、作者・吾峠先生のトレジャー新人漫画賞受賞作『過狩り狩り』です。『鬼滅』の原型ともいえる作品で、本編と読み比べてニヤリとするのもまた楽しい、一粒で2倍楽しめる短編ですので、じっくり読んでくださいね。

以上、『鬼滅の刃』で秋のアンニュイに<活カツ>!を入れるコラムでした!

文章/ハニー・ツナ

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