2017年9月16日(土)00時00分

『ブラッククローバー』テレビアニメ放送目前!!「描きたいものがとうとう描けた」――田畠裕基先生SPインタビュー!

魔法が“当たり前”の世界で、ただ一人魔法を持たない少年が、民を守る憧れの存在“魔法帝”を目指す王道少年魔法ファンタジー、『ブラッククローバー』(田畠裕基)。
週刊少年ジャンプで連載中の本作は、10月よりテレビアニメ放送が決定。声優陣も週刊少年ジャンプ本誌等で続々発表されています。

テレビ東京系 10月3日(火)より 毎週火曜 夕方6時25分~
BSジャパン 10月6日(金)より 毎週金曜 深夜0時58分~

『ブラッククローバー』1~12巻(田畠裕基)

『ブラッククローバー』1~12巻(田畠裕基)

明るく頑張り屋さんなド根性主人公《アスタ》役を梶原岳人さん!(今作が声優デビューとのこと!)

ド根性主人公《アスタ》役梶原岳人さん

天才、イケメン、友達思いと三拍子そろったパーフェクトなライバル《ユノ》役を島﨑信長さん!

ライバル《ユノ》役を島﨑信長さん

この人についていけばなんか大丈夫な気がする脱力系団長《ヤミ》役を諏訪部順一さん!

脱力系団長《ヤミ》役を諏訪部順一さん

…などなどスター大集結。これはもう、10月まで正座待機するしかありませんね…!!
(他キャスト陣は記事の最後でもご紹介&詳細はアニメ公式サイトにてお確かめください♪)

そんな正座中(!?)のみなさんに向けて、本記事では、全身全霊で『ブラクロ』執筆中の原作者・田畠裕基先生にスペシャルインタビューを敢行。
アニメにかける思いから『ブラクロ』誕生の秘密まで、ここだけのコメントをいただいてきました。

「とうとう描きたいものが描けたな、という感じです」――田畠裕基先生SPインタビュー!!

――早速ですが、アニメ化おめでとうございます! まずは、アニメ化が決まった時のお気持ちについて教えてください。

田畠裕基先生(以下「田畠」):妻と一緒に大喜びしました。担当編集がシャンパン(風のジュース)を持ってきてくれて、お祝いしてくれました。担当の「やっと言えた感」が伝わってきました。

――超豪華声優陣の出演や制作会社など、嬉しい発表が続いていますが、先生が特に“嬉しかった”ことはなんですか?

田畠:長い期間やってくれるのが嬉しいです。声優さんも僕でも知っているような有名な方が多くて、それもとても嬉しいです。

――アニメ化にあたり、先生から制作側へ特に要望されたことはありますか?

田畠:絵は出来るだけ漫画に似せて欲しいということと、魔法のエフェクトは漫画よりアニメの方が凄い迫力で見せていただけそうなので、「うまいことやってもらえると嬉しい」とお願いしました。

ド迫力の魔法の数々
ド迫力の魔法の数々

登場人物たちが繰り出すド迫力の魔法の数々。アニメでは超ド迫力!で見られるかも!?(上JC4巻、下JC6巻より)

――アニメ制作に関わる中で、「アニメってすげェェ―――!!!!」…と思えたこと、などありましたら教えてください。

田畠:本当に色んな人が関わるんだなと思って、とにかく感謝です。皆さん大変ですよね…(笑)

――ちなみに先生は、アニメの制作にはどのように関わられているんですか?

田畠:設定画のチェックはすべてさせてもらっています!

アニメのキャラクターデザイン

田畠先生お墨付き!なアニメのキャラクターデザイン。アスタの真っ直ぐな瞳や、ユノの寡黙ながら優しい雰囲気が原作そのままに生きている。

――アニメに1番期待されることを教えてください。

田畠:1話目の山場、アスタの「まだだ…」の瞬間が楽しみですね。あそこの「まだだ…」は印象的に言ってほしいです。もう出来ているでしょうけど…(笑)。

ピンチを救う親友の言葉
ピンチを救う親友の言葉

絶体絶命のピンチを救う親友の言葉。決して諦めず、活路を開くのがアスタ!(JC1巻より)

田畠:ほかにも、ヤミVSリヒトなども楽しみです。

アスタが所属する魔法騎士団「黒の暴牛」の団長・ヤ

アスタが所属する魔法騎士団「黒の暴牛」の団長・ヤミ。飄々として見える一方で、実は仁義に厚い面も。 同志に凶刃を向けた敵と相対した時、その熱い心が垣間見える。(JC6巻より)

漫画『ブラッククローバー』の誕生、託した想いとは

――天下一漫画賞での特別賞受賞から、読切や初連載を経て、『ブラッククローバー』に至るまで14年――『ブラッククローバー』は、どんな想いから誕生した作品なのでしょうか。初期の構想のきっかけや、物語をどう組み立てていかれたのか、お話いただける範囲で教えてください。

田畠:とうとう描きたいものが描けたなという感じです。ただただ完全ファンタジー(ハイファンタジー)を僕は描きたかったので。それこそ最初に特別賞をいただいた作品もファンタジーでしたし。

デビューへの足掛かりとなった投稿作『墓守 HAKAMORI』

デビューへの足掛かりとなった投稿作『墓守 HAKAMORI』は、第61回(2001年8月期)天下一漫画賞(審査員:許斐剛)にて、審査員特別賞を受賞! 表情の巧みさは、許斐先生の折り紙つき。

田畠:前作(注1)で若干逸れましたが、一回連載を経験したことで、次はあらためて「好きなことをやっていいんじゃないか」という想いが起こり、誕生した作品だと思います。最初の思いと、途中のアシスタントなどの修業・潜伏期間があったから出来たとも思います。
ただ、まだまだ勉強が足りなかったと、日々思っています…。

前作『HUNGRY JOKER』
前作『HUNGRY JOKER』

(注1)前作『HUNGRY JOKER』は、記憶喪失の天才少年科学者が記憶を求めて謎を追う科学冒険譚。 現代を舞台にしながら、科学や謎を織り込んで少年漫画に昇華した意欲作!

――キャラクターや設定などで、初期の構想から大きく変わってきたキャラクターはいますか?

田畠:ノエルですかね。最初はガンガン成長する、というイメージは無かったのですが、気づいたらアスタと一緒に成長していっている感じで嬉しいですね。

ノエル

その出自から、初登場時はちょっぴり居丈高。秘めたコンプレックスも相まって、かたくなだったノエルですが…

コンプレックスを乗り越えていきます
コンプレックスを乗り越えていきます

アスタたちとの出会いや闘いを経て、王族としての誇りに目覚め、コンプレックスを乗り越えていきます!(JC1巻より)

――ちなみに、先生が特に気に入っているキャラクターを教えてください。

田畠:まず、チャーミー・パピットソン。ギャグ的な意味で勝手に動いてくれるので。

チャーミー
チャーミー

チャーミーを動かす絶対の行動動機…“食い気”!! 恐ろしい敵が来ていても、たべもの第一優先!! (他のみんなは必死で闘ってるよチャーミー!!)(JC4巻より)

田畠:あとは、アスタとヤミですね。 僕とアシスタント時代の先輩がモデルになっているのですが、先輩との思い出がエピソードに活かせているのが嬉しいからです。

アスタとヤミ

初対面(JC1巻より)で殺されかけてましたが、この後アスタの頑張りと可能性を認めてくれたのは、他ならぬヤミ。そうしてアスタは魔法を持たない身ながら、憧れだった“魔法騎士団”のひとつ、「黒の暴牛」の一員となります。

理想の上司!

高いハードルを与えるのは、“コイツなら超えられる”と思う部下だからこそ――まさに理想の上司! …一生ついていきますゥゥゥ!!!!(JC6巻より)

――作中で、先生が特に気に入っている、会心のエピソードなどがありましたら教えてください。

田畠:山場が好きなので、海底神殿編でヴェットを倒すところ、魔女の森編でバネッサが覚醒するところが好きです。

「白夜の魔眼」幹部・ヴェット
「白夜の魔眼」幹部・ヴェット

海底神殿で無法を尽くす「白夜の魔眼」幹部・ヴェット。渾身の策が砕けても、アスタの心は砕けない!!(JC8巻より)

囚われの身となっていたバネッサ
囚われの身となっていたバネッサ

アスタを救うために戻った魔女の森で、囚われの身となっていたバネッサ。助けに来た黒の暴牛の団員たちとの絆により、新しい能力が覚醒!!(JC11巻より)

――『ブラッククローバー』には、作品を応援する芸能人のかたなどがキャラクターとして登場することがありますが、今「キャラクター化したい…」と目論んでいる人はいますか?

田畠:サンシャイン池崎さんですね。見ていて面白いので描いて楽しそうなのと、昔「特捜警察 ジャンポリス」で『ブラッククローバー』応援企画をやってくれたので。

――それはぜひ、見てみたいです!!

俳優・新井浩文さんをモデルにしたキャラクター

こちらは俳優・新井浩文さんをモデルにしたキャラクター、「不実のライア」。強大な敵の一人として、アスタたちの前に立ちふさがります。(JC6巻より)

アイドルを夢見る海底の歌姫・カホノ
アイドルを夢見る海底の歌姫・カホノ

アイドルを夢見る海底の歌姫・カホノは、『ブラクロ』ファンの「チームしゃちほこ」秋本帆華さんがモデル。天真爛漫な笑顔は、まさに秋本さんそのもの!(JC7巻より)

作家“田畠裕基”に迫る! “仲間”、“編集者”、“読者”に支えられる創作の秘密

――ここからは『ブラッククローバー』制作の裏側、先生ご自身について教えてください。まず…制作の中で、先生が一番好きな工程はなんでしょうか。

田畠:ペン入れですね。絵を描くのが好きで、ペン入れが一番気持ちのいい工程と言えるので。下書きは構図を決めたりと、描く上で苦悩することが多いのですが、ペン入れはそれをなぞるだけということもありますし。いや、でも下書きも楽しいかも…?
パーツでいうと、キャラの顔を描くのはやっぱり好きですね。特に山場のシーンの気合の入った表情を描くのが好きです。

キャラクターたちの意志の強さ

思いを込めて描かれた表情は、キャラクターたちの意志の強さを物語る。(JC2巻より)

――コミックスに掲載されている親交のある作家さんからの寄稿などで、先生にはアスタ的な奔放さがあることを度々暴かれていますが、先生が逆に「この人のほうがヤバイ!」など感じられた作家さんはいますか? …話せる範囲で!(笑)

田畠:めっちゃいますよ!(笑)ヤミのモデルになった先輩は本当にヤバイと思いますよ。いや、でも今思うと職場や周り(がうまく行くように)を考えた上でのヤバさでしたね。
あとは…、ツクツク(※『食戟のソーマ』の原作家、附田祐斗先生の愛称)はただのマジメな良いヤツだからなぁ…(笑)、ないなぁ…。
ツクツクと言えば…、昔『HUNGRY JOKER』(前連載作)と『食戟のソーマ』の連載が同時期に始まる時、僕の引っ越しを「オレの方が先に始まるから! ヤベー!」って言って今の奥さんとツクツクに手伝ってもらったんですよ(笑)。その後、師匠の岩代さんに怒られました(笑)

…僕の方がヤバイっすね。

いや、ツクツクの優しさがヤバイっすね。

“ツクツク”こと附田祐斗先生とは大の仲良し

“ツクツク”こと附田祐斗先生とは大の仲良し。連載前にも、田畠先生の破天荒ぶりが光るこんなエピソードが…。
(JC4巻収録・附田祐斗先生の応援マンガより)

田村隆平先生の応援マンガ

ちなみに『みえるひと』『PSYREN -サイレン-』の岩代俊明先生の仕事場でアシスタント仲間だった『べるぜバブ』田村隆平先生からも、“アスタぶり”が暴露されてます。(JC2巻収録・田村隆平先生の応援マンガ)

――担当編集・片山さんとは『ブラッククローバー』から一緒に制作されていると伺いましたが…。

田畠:片山さんはやり易いので楽しいですね。何か僕と似ている部分があると思っています。だからやり易いのだと思います。でも分からないですよ、たまに同族嫌悪が起きるかもしれないので(笑)。

ph27%ef%bc%8812_p187%e7%89%87%e5%b1%b1%e3%81%95%e3%82%93 片山:僕も気をつけます…!(笑)

――これまで作品について読者から向けられた言葉の中で、心に残っているものがございましたら教えてください。

田畠:三姉妹でブラッククローバーを応援してくれている人がいて、その人達からのファンレターは特に励みになっています。ファンレターで読者の皆さんが体を心配してくれるのが嬉しいですね。
「人生観が変わりました」とか「辛い事があったとき読み直してます」とメッセージをくれる人もいて、僕の方こそ、本当にとても励みになっています。

その人達からのファンレターは特に励みになっています
その人達からのファンレターは特に励みになっています

ファンの三姉妹さんは、城下町の闇市(ブラックマーケット)でアスタが見つけた「オモシロイアイテム」を作ってくれたことも! 目のつけどころが並じゃない…!!

――最後に…アニメ化を控え、ますます盛り上がる『ブラッククローバー』ですが、これからの展開で読者に楽しみにしてほしいポイントなどございましたら教えてください。

田畠:楽しみにしていてほしい、と言うと、おこがましくなってしまうのですが…。僕は楽しんでほしくて描いていますが、それを皆様に楽しんでもらえるかは分からないですしね…。ただ本編では、今後大きな戦いの転機となる箇所があります。ここは自分は楽しみにしているので、読者の皆さんにも楽しんでもらえるよう、頑張って描きます!

――ありがとうございました!

 


…魔法もない、血の繋がった家族もいない、落ち着きもないし包容力もないしおおよそ女性にモテる要素がない(※後半はユノ談!)――何も持たない少年が、“諦めない”魔法だけを武器に、夢への道を歩いていく『ブラッククローバー』。

運命に立ち向かうアスタたちの活躍が、色&動き&声つきで見られるアニメ放映までもう少しです!

とにかくイイヤツ、なアスタ

とにかくイイヤツ、なアスタ。心を晴らしてくれるアスタの笑顔に、アニメでも早く会いたいぞォォオ!

テレビアニメ『ブラッククローバー』詳細情報

原作 田畠 裕基(「週刊少年ジャンプ」連載)
監督 吉原 達矢
シリーズ構成 筆安 一幸
キャラクターデザイン 竹田 逸子
アニメーション制作 studioぴえろ

【キャスト】

アスタ:梶原 岳人
ユノ:島﨑 信長
ノエル:優木 かな
ヤミ:諏訪部 順一
フィンラル:福山 潤
マグナ:室 元気
ラック:村瀬 歩
ゴーシュ:日野 聡
バネッサ:水樹 奈々
チャーミー:安野 希世乃
ゴードン:松田 健一郎
ユリウス:森川 智之

【放送開始日】

●10月3日スタート
テレビ東京系 毎週火曜 夕方6時25分~
●10月6日スタート
BSジャパン 毎週金曜 深夜0時58分~

関連情報/外部リンクはこちら

©田畠裕基/集英社
©田畠裕基/集英社・テレビ東京・ブラッククローバー製作委員会